インド映画レビュー
「さいきん、インド映画にはまっている。」
と言うと、「ネタでしょ?」という反応をされることが多い。
違うんです!本当に面白いんです!
インド映画といえば、一番有名なのが「踊るマハラジャ」だろう。
そのため、歌って踊る楽しい映画というイメージを持っている方が多いと思いますが、実際はそうではなく、いやそうなんですけど、もっとシリアスな映画もあればアクションシーンがすごい映画もあるし、泣ける映画もある、幅の広い映画が多いのが現状です。
作品数も昨今は多く、何を基準に視聴すればいいのかわからない、ということもあると想うので、そこで、今回は 僕のおすすめインド映画を5つ挙げさせてもらったので、ぜひ視聴の参考にしていただければ思います。
『ロボット』
公開:2010年
あらすじ:主人公バシーは、自分と瓜二つの感情を持つロボット、チッティを完成させる。しかし、チッティはあろうことか、バシーの婚約者に恋してしまい、誘拐、後に暴走を始めてしまう。主人公バシーはチッティになりすまし、ロボットの軍団に紛れ込んでロボットの暴走を制ししようとする。果たして街に平和は戻るのか!?
アクション…★★★★★ ダンスシーン★★★★☆ コメディ色★★★★★
話★★★☆☆ アホさ★★★★★
とにかくこの映画は、アクションシーンのあり得なさと、ロボットの不気味な面白さを堪能していただきたい!
というか、それしかないです(笑)。
でもハリウッドもビックリするほどのアクションシーン。
この映画は頭をバカにして、とにかくアホな映画がみたいんだ!という方にオススメ。
話の作り的にはすごく王道を行っているので話がすんなり入ってくるし、何百体というロボットダンサーズが躍るシーンもあるので、魅力は多分あふれるほどにあります。そしてヒロインがかわいくセクシー!
公開:2009年
あらすじ:インドの工科大学を舞台にした青春劇。
主人公のランチョー、ファルハーン、ラジューの“3バカトリオ”が巻き起こす珍騒動と、行方不明となったランチョーを探す10年後の彼らの姿を同時進行で描く。
勇気づけられる★★★★★ ダンスシーン★★★★☆ コメディ色★★★★☆
話★★★★★ アホさ★★★★☆
インド映画特有のダンスシーン、コメディ色が強いものの、インド映画と思えないほどインドの情勢や学生事情を描いており、インド映画の表現の幅の広さを感じる。
壁にぶつかって悩んでる人や今まさに学生の人にはオススメの映画。
主人公が時あるごとにつぶやく「きっとうまくいく」というセリフが心をうつ。
学長の息子がする「オナラ」の演説のシーンは爆笑必死。
『マダム・イン・ニューヨーク』
公開:2012年
あらすじ:主人公シャシは家族の中で唯一英語を話せないのをバカにされていた。あるの日、姪の結婚式の準備のため渡米したのを機に、英会話教室に行くことになる。初めてのニューヨークという街に戸惑いながらも、英語を学ぶことに喜びを見出し始める。果たしてシャシは英語をマスターし、家族に認められることができるのか。
女心★★★★★ ダンスシーン☆☆☆☆☆ コメディ色★★★☆☆
話★★★★★ 感動★★★★★
シャシから見たニューヨークという街やそこに生きる人々の多種多様さを感じ取れる作品。舞台がニューヨークというならではの面白さがあり、英会話教室の仲間同士の助け合いや成長が見ていて爽やか。
また、英会話仲間のフランス人と恋仲になってしまったり、慣れない街で自暴自棄になってしまったりと、「おいおい」と思いながらシャシに感情移入してしまいます。
女の人が社会でどう生きていくか、一つの答えを描いているような作品なので、女性にオススメの作品です。
ダンスシーンはありませんが話のテンポが良く、見ていて飽きません。
『神さまがくれた娘』
公開:2014年
あらすじ:6歳児の知能しか持たないクリシュナと、その娘ニラーの話。
ある日、クリシュナの亡き妻の父が「子どものような親に子育てはできない」と、ニラーを引き取り去ってしまう。
クリシュナは偶然出会った弁護士の仲間を借り、無事ニラーと再び生活することはできるのか?というような話。
癒し★★★★☆ ダンスシーン★★★☆☆ コメディ色★★★☆☆
話★★★★★ 感動★★★★★
映画「アイアムサム」をベースにしているらしく、「このシーン見たことある」と思うようなシーンが多い。
しかし、インド映画をあなどってはいけない。
「アイアムサム」をベースにしながらも、インドの事情を踏まえたり、十八番の歌や踊りのシーンもあるので、単なる焼きまわしの映画だと感じない。最後はきっちりと感動させてくれる。
クリシュナとニラーの仲の良いシーンが忘れられない。
『バルフィ!人生に唄えば』
公開:2012年
あらすじ:聴覚に障害をもつバルフィが、婚約しているがどこか幸せに欠けるシュルティと心を閉ざした少女ジルミルの心を動かす。
映像★★★★★ ダンスシーン★★★★☆ コメディ色★★★★★
話★★★★★ 感動★★★★★
主人公バルフィの身振りや手ぶり、表情だけで喜怒哀楽を伝えようとするしぐさがチャップリンのようで魅力的。ただ純粋なだけでなく、悪事にも手を染める破天荒さも面白い。この映画のコメディシーンは秀逸だと思う。
また、映像もなんというか瑞々しく、若手の俳優陣を美しく映し出す。
「雨に歌えば」などの古い映画のオマージュも多く、映画ファンにとっても面白い映画だろう。