<Youtubeと格闘技>
久しぶりのブログの更新になります。
皆さんお元気でしたでしょうか。
私は痔になりました。
さっそく本題へ!
今、格闘技が面白い。
初めに書いておくけど(色んな記事でジャブとして使ってるけど)、僕は格闘技についてあまり詳しくない。いわゆるにわかファンです。
全く知らない人よりかはちょっとだけ詳しい、そんな人だと思って読んでください笑
最近、ちょっと感動した試合があった。
「武尊vsレオナ・ペタス」戦と「浜崎朱加vs浅倉カンナ」戦です。
どちらもベルトを賭けたタイトルマッチでした。
"格闘技で感動する"ってあんまりないことだと思うんですが、両者の試合は試合の前後のストーリーも含めて、すごく見応えのあるものでした。
気持ちで戦うという言葉がありますが、それ以上に彼ら、彼女らは技術は一流で、結果として"ほんの少しの気持ちの差で勝負がついてしまった"と言ってもいいのではないでしょうか。
この2つの試合を盛り上げた要因の一つにYoutubeがあると思います。
特に「武尊vsレオナ・ペタス」の試合。
まず、この試合の背景は1度目は武尊のケガで、2度目はコロナの影響で試合が流れ、3度目の正直、1年越しの試合だったのです。
焦され、焦らされまくっての試合だったわけですね笑
試合の日程が近づいてきたり延期が決まる度に、Youtubeで現役の選手や元チャンピオンなどが"試合の予想動画"を頻繁に上げていました。
武尊もレオナ・ペタスも1流の選手ですが、弱点やクセなどがないわけではありません。
試合は3分×3ラウンド。限られた時間の中でいかに自分の力を使い切るか、いつどのタイミングで"しかけ"にいくか、相手の強みをどうやって消させるか。
お恥ずかしながら、Youtubeのこういった解説動画を見るまで、そんな奥深い世界があるとは思っていませんでした。
いろいろと面白ポイントがあるわけですよね。
「こういうパターンならこっちが勝つ可能性がある」「でもこっちはここが強い…」と無限の可能性がある。
でも試合は1度きり。
最後にリングに立っているのは一人しかいません。
その儚さも含めて…
「格闘技って、本当にいいもんですねぇ」
ちなみに「武尊vsレオナ・ペタス」戦は1度目、2度目が延期になった時点では武尊が有利、3度目が決まってからは「レオナ・ペタスの方が有利なのでは」という声が強くなっていきました。
試合が空いた期間や練習期間、そもそも武尊はサウスポーが苦手、といった色々なことが関係しているのですが、この変遷も見ていて面白かったですね。
さらにこの試合を面白くしたのは、この「コロナの影響を含めた"延期のストーリー"」と交わるようにして起こった「それぞれの選手の"ストーリー"」。
武尊は長い間、今なぜかテレビで出まくってる那須川天心との試合を望んでいました。
ただ、(真相はよくわからないんですが)それぞれ違う団体に所属しており、今日まで試合が組まれることはありませんでした。
現時点のプロ成績は武尊が40勝1敗、那須川天心が39勝無敗。
一般的に強い選手と比べても「え??どういうこと???」というくらい戦績がスゴイ。
僕もリアルタイムで、武尊が試合後のマイクパフォーマンスで「那須川天心と試合がしたい」と(時には声を詰まらせながら)言っているのを聞いていましたが、それでも試合が組まれることはなく、那須川天心がボクシングに転向すると表明してからもそれは変わらず、なかば「もう無理だろう」と思っていました。
ところが2020年の暮れ、那須川天心が所属する団体「RIZIN」の試合に武尊が姿を現したのです。
もちろん"お客さん"として現れたのですが、それまで各団体のことを言うのはタブー視されていたところもあり、これは明らかなメッセージでした。
試合後、那須川天心は「何も決まってないですよ」と言っていましたが、裏では色々と準備が進まれているかもしれません。
そして「武尊vsレオナ・ペタス」の試合当日。
武尊にとって絶対に負けられない試合になりました。
長年自分が望んでいたことでもあり、ファンが熱望する試合でもある、そんな夢の「武尊vs那須川天心」が実現するかもしれない、そんなときに黒星をつける訳にはいきませんでした。
後のインタビューでも武尊自身言っていましたが、相当なプレッシャーがあったようです。
対戦相手のレオナ・ペタスの"ストーリー"にも触れます。
正直の話、僕はこの選手について武尊戦が決まるまではあまりよく知りませんでした。
それでも各選手が出すYoutubeの解説動画や"武尊がKOできなかった相手をKOした"といった戦績から、相当強い選手なんだと実感が沸きました。
それに加えて、レオナ・ペタスは去年に病気のために亡くなった母親のためにベルトを獲るというストーリーもありました。
母親の生前から「母ちゃんのためにK-1のベルトを獲る」と公言したり、母親をリングに挙げていたりと凄く親孝行な一面があるように見えました。
すごく単純な言葉になってしまうんですが、誰かの為に頑張れるって凄いことだと思います。
それこそ毎日、過酷な練習をしてでも叶えたいことがあるって。
レオナ・ペタスの母親は武尊とレオナ・ペタスの試合を見ることはできませんでしたが、それでも素晴らしい試合をお客さんに見せてくれました。
お母さん!あなたの息子は素晴らしい。本当に
と、まあ色んなことが込み込みだった試合だったわけですが、試合は武尊のKO勝ち。
試合前の色んな解説やプレッシャーを吹っ飛ばすかのような武尊の堂々とした勝ちっぷりでした。
もうこれは言葉では現わせないくらい凄かった笑
レオナ・ペタスも武尊をフラつかせたり、前評判を猛スピードでふりきっていくほど凄くて、僕の中で"この先を見たい"選手になりました。
試合後の両者のインタビューなんかもYoutubeにあがっているのですが、これもまたいいんだな~。
かくして、「武尊vs那須川天心」の試合が…
決まったのでしょうか?!?笑
未だに続報は出ていませんが、楽しみにしときましょう。
皆さん、格闘技見るなら、今です!
「武尊vsレオナ・ペタス」の文章が長くなってしまったので「浜崎朱加vs浅倉カンナ」戦は手短に…スイマセン
でもこの試合、本当にすごかった!!
女子の総合の試合(寝技・関節技あり)なんですが、このサムネイルをご覧の通り、浜崎選手の肩から背にかけての筋肉は男顔負けで、その筋肉量から繰り出されるパンチは威力抜群
。
対して浅倉選手は必要な筋肉はつけてるけど、適度に脂肪も身に着けているような身体。関節の柔らかさから、極まりかけた関節技も難なくすり抜ける場面を多く見てきました。
まさに剛と柔の試合だったわけですね。
(といっても浜崎選手は元々柔道の大会で準優勝してる程、寝技も強いんですが…)
以前にも、浜崎選手と浅倉選手はチャンピオン大会で試合をしたことがありました。
そのときは浜崎選手の1本勝ち(関節技)。
僕も試合を見て、「かなり実力の差があるな…」と思ってしまいました。
こんなことを言っては失礼かもしれませんが、元々、浅倉選手はアイドル的な立ち位置というか「高校生ファイター」みたいな名前を冠されることもあり、これは女子格闘技を盛り上げるためや女子の選手層が薄いことも影響していたり、色んなことがあるとは思うんですが、"恵まれているのかな"といった印象でした。
2年越しにタイトルマッチの試合が組まれることが決まってからも、前評判では「浜崎選手の圧勝」がほとんどでした。
しかし、当日の試合はそんな予想を大きく裏切る内容になりました。
1ラウンド、浜崎選手のパンチの連打で浅倉選手は数発もらってしまい、正直「もう終わったのか…」と思ってしまいました。
女子格闘技では(女子に限らずですが)パンチをたくさんもらい、顔を背けてしまい、審判に止められるというシーンをたくさん見てきました。
それでも浅倉選手は顔にパンチを受けながらも、自分のパンチも相手に当てることができました。
パンチを相手にあてるには、ある種の冷静さも必要だと思うんですが、浅倉選手はその冷静さを維持していたということです。
「今までと違う…!」そう思いなおしました。
1ラウンドの途中、浅倉選手が不利な場面になってもセコンドから「カンナ、お前の時間が絶対くるから!」という声が聞こえてきました。
選手に信頼があるから、そういう練習を徹底してきたから言えることですよね。
この関係性、凄い。
セコンドと選手はニコイチなんだというのがよく分かるシーンです。
2ラウンド、3ラウンドと浅倉選手が危ないシーンもあったのですが、それ以上に浅倉選手が攻めている場面もありました。
2年前とは比べれられないくらい成長してるように感じました。
試合は判定になり、2-1で浜崎選手の勝利。
またも敗退となってしまった浅倉選手でしたが、試合内容としては充分で、誇ってもいいものでした。
今まで僕が見たことある女子格闘技の中で一番印象的なものだった。
これを見た女性が浜崎選手や浅倉選手に憧れて格闘技を始めたらいいな。
試合後のインタビューやバックステージの様子もRIZINのYoutubeで見れます。
試合が終わってからも楽しめる、いい時代!
試合内容をがっつり振り返りながら、Youtubeと現在の格闘技の関係を見てきました。
↑すいません、ただ試合について書きたかっただけです。
でもほんとに、わかりやすい解説ってありがたい!普通に見てたらわからないことだらけで、めちゃめちゃ面白いです。
みなさんもぜひ、見てなかったら見てみてください!
最後に、僕が見てる格闘技のYoutubeのチャンネルを紹介して終わります。
「FamilytimeFT」
この二人の喋り方と声、編集がカッコいい!
喋っている内容も面白い視点で語られることが多く興味深いです。
MMAを言語化して伝えるという趣旨のめっちゃ意味のあるチャンネル。
どういう動きが勝敗を左右したのかが分かりやすく解説してあります。
「ムサマサ」
解説動画とはちょっと趣旨の違うチャンネルですが、この二人がYoutubeを始めたときは神が降臨したと思いました。
昔の選手から見た現役選手という視点は面白いですね。
以上!!
長々と失礼しました。ありがとうございました。